■LITTLE SCUDERIAによるブズーキ製作記も今回で最終回となりました。
みなさんどうでしたか?
オリジナルのカスタム楽器に対する愛情、情熱、職人の技を感じ取ってもらえたならば何よりです。
次はどんな楽器作るのでしょうか?
今後も紹介して行きますのでどうぞよろしく。
最後にこの特集で自分も楽器を作ってもらいたい!もしくはカスタム/調整して欲しいという方、以下のアドレスまでお気軽にメール下さい。
info@uncleowen-music.com
酔ろしくお願いします。
■第4回
ピックアップのチョイス
最終的にはFISHMANというブランドのレアアース・ブレンド(市場でも最も高価な部類に入るピックアップ)を搭載しました。写真では一見普通のマグネティック・ピックアップに見えますが、サウンドホール内部にコンデンサーマイクも同時に仕込まれています。弦の鳴りをマグネティック・ピックアップで拾って、サウンドホール内部の空気感のある鳴りをコンデンサーマイクで拾うわけです。その2つを上手くミックスして音作りをするのですが、このバランスが非常に難しいです。もともとはFISHMANのアンダーサドル式ピエゾ・ピックアップを搭載していたのですが、バンドサウンドの中に入った時の方向性がイメージと若干異なったこともあり、急遽マグネティックに変更することになりました。実はピエゾだけでも2種類試しています。この演奏者の妥協の無さが零式のサウンドを形成するにあたって大きな力になっています。最終的な音はエンジニアだけではどうしようもありませんからね。
この試行錯誤が許されたのも零式が市販のブズーキよりもハウリングに強いという事実があるからです。これにはエレクトリック・ギターを普段から多く扱っているノウハウが生きています。
エンドピン・ジャックのパネル部も勿論自作です。ブラスを削りだして磨いています。ブラスをチョイスした理由は加工性の良さもありますが、チューニングギアのゴールド色と合わせて全体のバランスを整える為でもあります。そのパネルによって殆ど隠れてしまっていますがキルテッドメイプルのライン材が入っているのも粋な部分です。
ライブステージでは他のパートが大音量の為、サウンドホールに蓋が取り付けられます。前述した通り、サウンドホール内部にはコンデンサーマイクが仕込まれているため、外部の音までも確実に拾ってしまうのです。こうすることでハウリングに対してより強くなります。ちなみにこれは僕ではなく将さんのお手製です(笑)。
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