■前回も言いましたが、オーナーの楽器に対する隠れたこだわり。それがじわりじわりと解明されて来ましたね。
今回はボディ編です。
僕が注目して欲しいのはボディ裏のデザイン。
Royal SHAMROCKショウ氏の場合、ライブ中にブズーキとバグパイプを使用する為、時折ブズーキをストラップでかけたまま後ろに回し、バグパイプを抱えるといった姿勢になります。
そんな時にキラッと光る貝の模様。
素敵じゃないですか。
それでは第三回目です。
どうぞ!
■第3回
ボディ関連
ブズーキという楽器は本来きらびやかなメロディを奏でる楽器です。しかしこの零式はロックバンドの大音量の中で使用される事もあるので、やはり力強さが求められました。それにはボディの大きさと胴圧、サウンドホールの大きさ、トップ材の厚みや強度(ブレーシング)が大切になるので、理論とデザインを共存させるために様々な思慮が重ねられています。またサウンドホールに関してはマグネテティックPUを搭載するという選択肢が早くから検討されていた為に各社の取り付け寸法をリサーチする必要もありました。色々な兼ね合いの元、直径88mmという数値に決定しました。
ブリッジとテールピースも勿論自作です。素材は強度のあるエボニーを使用していますが、テールピースに関してはブラス(真鍮)という金属を上手く挟み込むことで弦のボールエンドを確実に固定させる措置が施されています。
ボディバック面にもヘッドバック同様に装飾が施されています。センターバックにラミネート貝でラインを構成することによりイヤらしくない高級感を演出しています。サイド&バック材であるウォルナットの温もりも殺すことのないバランスを考えています。また、バック面はフラット(平ら)の様に見えますが、実はほんの少しだけラウンド(カーブ)しています。このような『言われなければ気がつかないこだわり』が零式には沢山あります。
さて肝心の鳴りですが、ブズーキらしくタイトな感じです。作りたての楽器は塗料の厚みが大きく音量や音質に影響しますが、零式はライブユースである事を踏まえ、その厚みを場所により加減してあります。今はまだまだ若いサウンドですが、これから何年も弾き込んでいくことでサウンドキャラクターも良い方向に変化してきますね。これは全ての弦楽器に言えることですが、正しく調整して弾きこむ事で確実にレベルアップしていきます。楽器も生きているんですね。
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